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・TikTokが東南アジアでECサービスを開始

中国のメディア企業であるByteDance(バイトダンス)が運営する動画に特化したアプリ「TikTok(ティックトック)」は2022年4月からタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンシンガポール五カ国でEC機能「TikTok Shop」をスタートさせました。インドネシアに続き、東南アジアで五カ国に展開することにより、TikTokが東南アジア市場に本格参入する意向を示しました。

・TikTokなぜ東南アジアに進出したのか?

“東南アジアのデジタル受容性に匹敵する場所は、地球上どこにもありません。6億人以上の人口を抱えるこの地域は、さまざまな国にまたがっていますが、ここの住民に共通しているのは、モバイルネットワークの利用を熱望していることです。”ベインコンサルティングは調査報告書にこう書いています。

Googleなどが共同で発表した「e-Conomy SEA 2021」レポートによると、新型コロナウイルスの流行により、東南アジアの人々はインターネット消費を試してみようと思うようになりました。2021年、これら地域のインターネット普及率は75%に達し、そのうちの80%のユーザーが少なくとも一度はネットで買い物をしたことがあるという。

具体的には、2021年のマレーシア、タイ、ベトナムのインターネット経済のGMVは、それぞれ210億米ドル、300億米ドル、210億米ドルで、前年比47%、51%、31%増となりました。最も成長が著しいのはフィリピンで、2021年のGMVは170億ドル、成長率はほぼ100%です。上記GMV統計には、eコマース、オンライン旅行、交通、ケータリング、オンラインメディア等が含まれており、eコマースが大部分を占めています。

出典:e-Conomy SEA 2021

一国の年間GMVが200億米ドルというのは、確か中国の電子商取引に比べませんが(タオバオライブの2021年のGMVは800億米ドルに迫る)、これは東南アジア市場のポテンシャルを側面から反映したものでもあります。 また、東南アジア6カ国におけるGMVの総額は、2025年に3610億ドル、2030年には1兆ドルに達すると予測しています。 そして、Tik Tokはこの地域でどれほどの影響力を持っているのでしょうか。複数の研究機関のデータによると、Tik TokはFacebookやInstagramなどのソーシャルメディアと同様に、東南アジアのネットユーザーが最もよく使うソフトウェアになっていることが分かっています。 東南アジアは若い層が多く、ソーシャルネットワークへの依存度が高いのですが、平均的な消費力は高くはありません。そのため、Tik TokなどのECプラットフォームはコストパフォーマンスの競争に注目し、安価なヘッドホンやおもちゃ、衣類などが広く人気を集めています。業界関係者の中には、東南アジアの20〜30歳の若いネットユーザーが数年後には主要な消費者層に成長し、彼らの収入と消費力が向上することで、東南アジアのデジタル経済も有望であると考える人もいるようです。

・TikTokショップの魅力と他のECプラットフォームとの違い

TikTokショップは従来のECプラットフォームとの大きな違いは、既知の商品を探すのではなく、TikTokのコンテンツクリエイターから商品を知るところです。商品をTikTokショップに出品して、出品された商品をTikTokerに販売してもらうアフィリエイト特化としたところがTikTokショップの最大の魅力です。
インフルエンサーのオーディエンスデータが分析可能

・東南アジアTikTokショップ開設にあたってのご留意点

1. マレーシア/タイ /ベトナムのサイトでは、個人または法人での登録が可能です。

a. 個人で登録する場合は、現地の合法的な身分証明書が必要であり、現地の法律で定められた契約可能年齢に達している必要があります。
b. ビジネスとして登録する場合、合法的な現地のビジネスライセンスが有効であることが必要です。

さらに、TikTokは監査プロセスにおいて、法人、取締役、または筆頭株主であることの証明を要求する場合があります。

2. TikTok Shopで販売するためのショップ名は、以下の条件に従って作成する必要があります。

a. ショップ名は、ビジネスを正確に表現するもので、40文字以内であることが必要です。
b. 「TikTok」に関連するあらゆる要素の使用は許可されません。
c. Lazada、Shopee、Amazon、Instagram、Facebookなど、第三者のプラットフォームに関連する要素の使用は許可されません。
d. ブランドをショップ名として使用するには証明や認可が必要で、「オフィシャル」「フラッグシップ」「オーソライズド」などの言葉を名称に使用する場合も認可が必要です。
e. ショップ名の一部として、外部連絡先やウェブサイト情報を使用することはできません。

3. 銀行口座を開設する際に注意すること:

a. 個人セラーの場合、銀行口座の名義は身分証明書の名義と同じでなければなりません。
b. ビジネスセラーの場合、銀行口座はビジネスアカウントでなければならず、銀行口座の名前はビジネスライセンスに記載されている事業体名と同じである必要があります。

・東南アジアTikTokショップ開設の流れ

1. 下記リンクからアクセスし、現在TikTokショップで利用可能なグローバルサイトが表示されるので、開設したいTikTokショップを選択する。
 http://seller.tiktok.com

2. 登録ボタンをクリックし、既存のTikTokアカウントまたは携帯電話番号、電子メールでサインアップする

3. 通常の登録後は直接セラーページに移動する。ただし、この時点ではショップはまだ利用できないので、正しく利用するためには詳細を記入する必要があることに注意してください。

4. ショップの認証が完了したら、ショップ情報を入力する。マレーシアを例にすると、担当者、連絡先、倉庫の住所(集荷/ 返却)という情報を記入する必要がある。
5. 納税番号の記入と出品が完了したら、ローカルの銀行口座をバインドする。審査が承認されると、正式に販売が開始される!

・TikTokショップ出店に必要な費用はいくら?

より多くのセラーを獲得するために、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンとシンガポール五カ国のセラー取引手数料を無料にします。また、セラーの決済処理手数料はわずか1%です。

・東南アジアTikTokショップ出店のメリット

1. 世界中に販売することができる

 ワンクリックで複数の国に商品を掲載でき、言語翻訳と通貨変換が自動的に行い、複数国のユーザーが見て購入することができます。

2. 新たな市場における大きいユーザベース

 TikTokはすでに東南アジアで2億4千万人のアクティブユーザーを獲得しており、消費市場として、大きな可能性を持っています。

3. 様々な支援制度

 TikTokは、東南アジアに進出したいと考えているセラーさんに、物流、トラフィック、手数料無料の4カ国サイトなどの面でサポートと補助金を提供しています。これは東南アジアでブランドを立ち上げたい人にとってはかなりのチャンスです。

・まとめ

TikTokショップの機能と東南アジア市場のポテンシャルについて説明しました。現在、世界最速で成長するソーシャルネットワーキングサービスとして、TikTokの動向には目が離せません。時期は未定ですが、日本でも近い将来にTikTokがショップ化されるだろうと予測されています。

当社では、TikTokショップ、ライブコマースやインフルエンサーマーケティングなどのノウハウ・サポートを提供しております。海外進出やEC事業の立ち上げを検討している方は、お気軽にお問い合わせください。